Monggang

 Lokananta CD 解説文シリーズ。「Upacara Pengantin」から「Monggang」です。


2. Monggang, Pelog Lima

録音:RRI Surakarta(1957年10月6日)

 「gamelan seton」として知られている曲です。かつてスラカルタ王宮で、毎週土曜日に演奏されていたことによります。「Monggang」とは、3音からなるガムラン楽器と、その音楽の両方を意味しています。それは、「Alun-Alun」と呼ばれる広場で行われる、王宮主催の闘牛を伴奏するものでした。闘牛とは言っても、二匹の牛の闘いだけでなく、牛と虎の闘いであったり、時には人と虎が闘ったりするのを、支配者たちが見物するようなものでした。今では、「Monggang」は結婚式の客を歓迎するために使われる音楽となりました。


(メモ)

  • seton ・・・(=seto)土曜日のこと
  • Alun-Alun ・・・王宮前の草に覆われた広場

 Lokananta ホームページの原文では、何かの間違いとしか思えないテキストが最後に付いていましたので、それは割愛しました。他のページ(The End of an Era)から紛れ込んだようです。
 ついでの補足。過去の話題で触れたことのある「Munggang」は、ここで言う「Monggang」のつづり違いです。


(参考)
K. K. GUNTURLAUT
The archaic gamelan monggang of the Kraton Yogyakarta