2005-02-01から1ヶ月間の記事一覧

2台のピアノのための協奏曲

ガムランの影響(クラシック/現代音楽編13) フランシス・プーランク(1899-1963) 2台のピアノとオーケストラのための協奏曲 ニ短調(1932) 1931年パリ東部バンサンヌで開催された「国際植民地博覧会」において、バリ島プリアタン村のグヌン・サリに…

Discus 1st

ガムランの影響(ポピュラー編14) Discus Discus 1st (1999) 曲目: Lamentation & Fantasia Gamelantronique Lamentation Fantasia Gamelantronique For This Love Doc's Tune Condissonance Dua Cermin Wujudkan! Violin Metaphysics Anugerah Contrast…

ジャワ英辞書・到着

今年の1月5日に Amazon でオーダーしたジャワ英辞書がやっと届きました。2月に入るのはしょうがないと覚悟していましたが、月末になるとは...遅いよ!!!どうやら一緒に頼んだ CD がなかなか入荷されなくて、それに引っ張られたらしい。タイムオーバ…

人はなぜ歌をうたうか

小泉 文夫 著 「人はなぜ歌をうたうか」(小泉文夫著作選集1) − 小泉文夫フィールドワーク 学習研究社(2003) 目次: 人はなぜ歌をうたうか 音楽の場 打楽器の文化史 子守唄の社会学 わらべうたと民族性 人はなぜ歌をうたうか アジアの音楽・ヨーロッパの…

はじめての世界音楽

拓植 元一、塚田 健一 編集 はじめての世界音楽 ― 諸民族の伝統音楽からポップスまで 音楽之友社(1999) 目次: 序章 世界音楽と変容する伝統 第1章 アフリカ 第2章 ヨーロッパ 第3章 西アジア・中央アジア 第4章 南アジア 第5章 東南アジア 民族文化…

微笑む

ガムランの影響(ポピュラー編13) チャクラ 「微笑む」(アルバム「さてこそ」より) 知人持参のCDより、自分の音楽的興味の死角からのもう1枚。なんとこのアルバム、YMO の「テクノデリック」と同じ発売日、1981年11月21日です。しかも制作協力…

NEUE TANZ

ガムランの影響(ポピュラー編12) YMO 「NEUE TANZ」(アルバム「テクノデリック」より) つい先日、知り合いがこれも取り上げろと、2枚のCDを持参。おー、噂には聞いていた「テクノデリック」。アネカサリの管理人さんが取り上げていたやつです。YMO 流…

続々々・トゥーランガリーラ

トゥーランガリーラ交響曲 導入部 愛の歌1 トゥーランガリーラ1 愛の歌2 星の血の歓喜 愛の眠りの園 トゥーランガリーラ2 愛の展開 トゥーランガリーラ3 終曲 第1楽章「導入部」に続いて、メシアンがプログラム・ノートで触れているガムラン部分を掘っ…

続々・トゥーランガリーラ

メシアン先生、いったいどこでガムランに出会ったんでしょうか。パリ国立音楽院の学生時代や、同校の教職に就いた後にも、音楽院所有のジャワガムランの楽器に触れる機会はあったでしょう。しかしそれよりも、「トゥーランガリーラ交響曲」へとつながる材料…

続・トゥーランガリーラ

「トゥーランガリーラ交響曲」におけるガムランの影響については、作曲者自身によるこの曲のプログラム・ノートがあり、そこに書かれています。いくつかのCD(小澤版、ミュンフン版、ヤノフスキ版)のライナーにその翻訳が掲載されています。三浦淳史氏に…

トゥーランガリーラ交響曲

ガムランの影響(クラシック/現代音楽編12) オリヴィエ・メシアン(1908 - 1992) トゥーランガリーラ交響曲(1948) メシアンの「トゥーランガリーラ交響曲」にはガムラン的なリズムや音響があるという話は、よく聞くことがあります。この曲は、現代音楽…

バッカナール

ガムランの影響(クラシック/現代音楽編11) ジョン・ケージ(1912-1992) バッカナール(1938) まだ現代音楽を聴き始めて間もない頃、世田谷美術館で藤枝守氏の構成・解説による「現代音楽講座」に参加したことがあります。確かそこでケージのラジオを使…

ジャワ組曲

ガムランの影響(クラシック/現代音楽編10) レオポルド・ゴドフスキー(1870〜1938) ジャワ組曲(1924〜1925) Leopold Godwsky Java Suite - Tonal Journeys for the Pianoforte Gamelan Wayang - Purwa (Puppet Shadow Plays) Hari Besaar (The Great D…

万華鏡

DVD「万華鏡」 ディディ・ニニ・トウォ 〜 女形ジャワ舞踊の世界 演目: ジャワ舞踊「ガンビヨン・パンクル」 ジャワ舞踊「ゴレ・ランバンサリ」 東ジャワ舞踊「ブスカラン・プトゥリ」 アンコール「アヨ・プラオン」 昨年2月のランバンサリ「青銅音曲VI…

ロバート・フリップ

エリック・タム 著 ロバート・フリップ キング・クリムゾンからギター・クラフトまで 塚田 千春 訳 宝島社(1993) 本のタイトルが「ロバート・フリップ」なんです。これまでに、King Crimson のアルバム「Discipline」と「The Power To Believe」を紹介しま…

音楽の根源にあるもの

小泉 文夫 著 音楽の根源にあるもの 平凡社(1994) 目次: 風土とリズム 東洋の音 諸芸のリズム 日本のリズム 三分割リズムと生活基盤 民俗と歌 歌謡のおこり わらべうたはどのようにして育ってきたか 日本音楽における民族性 日本語の音楽性 二つの講演 自…

響きの考古学

藤枝 守 著 響きの考古学 ― 音律の世界史 音楽之友社(1998) 目次: 第1章 古代ギリシャの音律 第2章 古代中国の音律 第3章 アラブの音律 第4章 西欧の音律 第5章 現代の音律 平均率を超えて ハリー・パーチの音律 ルー・ハリソンの音律 メロディを育…

青銅音曲VII・公演

今日は、ランバンサリ自主公演「青銅音曲VII」に行ってきました。会場は東京荒川区の日暮里サニーホールです。曲目は以下の通り。 曲目: 第1部 古典曲 :シドムクティ 現代舞踊:Padu(ボヴェ太郎) サプジャガッ〜ウィルジュン〜パテタン〜 スリカトン〜…

バロン・ダンス

ガムランの影響(ポピュラー編11) 電気グルーヴ バロン・ダンス(アルバム「ドラゴン」より) 電気グルーヴ 「ドラゴン」(1994) 曲目: ムジナ ポポ(ダビング・ユー・ミックス) バロン・ダンス カメライフ ザ・マーブル・メン お正月 カメレオン・マニ…

おみやげスリン

アジア雑貨のお店でインドネシアの縦笛スリン(Suling)を購入しました。とは言ってもおみやげ用のおもちゃです。ジャワのかバリのかも不明。吹き口にちゃんとはちまきが付いているところがミソで、構造的には本物と変わりないと思います。口に当ててピープ…

The Power To Believe

ガムランの影響(ポピュラー編10) King Crimson The Power To Believe(2003) 曲目: The Power To Believe I : A Cappella Level Five Eyes Wide Open EleKtrik Facts Of Life:Intro Fact Of Life The Power To Believe II Dangerous Curves Happy with w…

Discipline

ガムランの影響(ポピュラー編09) King Crimson Discipline(1981) 曲目: Elephant Talk Frame By Frame Matte Kudasai Indiscipline Thela Hun Ginjeet Sheltering Sky Discipline ASIN:B00005AFMT King Crimson ファンの皆様、お待たせしました。そして…

民族音楽の世界(2)

前回、書いている途中で酔っぱらって眠くなってしまい、「つづく」としてしまいました。話の最後の方でなんとなく『赤提灯でくだまくおやじ』風になっていたのは、そのせいでしょう。そうでもないですか?前回では、小泉文夫先生著「民族音楽の世界」の紹介…

民族音楽の世界

小泉 文夫 著 「民族音楽の世界」 日本放送出版協会(1985) 柘植 元一 監修 目次: 序章 二十世紀の音楽の特徴 第1章 日本人の音楽的底辺 第2章 東アジア・極北の隣人達 第3章 東南アジアの社会と音楽 インドネシア・ジャワ島のガムラン音楽 世界的広が…

民族楽器づくり

藤原 義勝 著 「母と子の民族楽器づくり」 美術出版社(1995) 目次: 叩く 竹のマリンバ チャルン アンクロン 弾く 吹く ISBN:4568360145 「竹のマリンバ」と題して、インドネシア由来のガンバン(Gambang)のような楽器の作り方が紹介されています。古タイ…

ガムラン音楽教室・発表会

ジャワガムラン・グループ・アネカサリの出身母体である東京音楽大学の社会人講座で、年に一度の発表会があるそうです。 日時 :2005年2月26日(土) 場所 :東京音楽大学B館スタジオ 開演 :午後2:00(午後1:30開場) 入場料:無料 ダータ…

モーコック

木彫りのカエルです。カエルを手に持って、もう片方の手で付属のスティックを軽くこすりつけます。背中のギザギザの所をですね。すると「ケロケロケロ...」と、なるほどカエルの鳴き声のように聞こえます。スティックの太い方でこすると低い声、細い方で…

Tabuh-Tabuhan

ガムランの影響(クラシック/現代音楽編09) Colin McPhee Tabuh-Tabuhan, Toccata for Orchestra and Two Pianos Ostinatos - Animato Nocturne - Tranquilo Final - Quieto e misterioso Colin McPhee の代表作と言われています。1936年作。この Blog…