シルクロードアンサンブル

NHK総合テレビ
プロローグ「25年目のシルクロード
2005年1月1日放送

 番組の第2部で、チェロ奏者のヨーヨー・マ率いるシルクロードアンサンブルを紹介。「新シルクロード」の音楽のメイキングを垣間見るような内容でした。タングルウッドに集まったシルクロードアンサンブルのメンバーは、様々なアイディアを出し合って次々と音楽を形にしていきます。何人かのメンバーが事前の旅で取材した少数民族のメロディーを取り上げたり、古代の楽器などからインスピレーションを膨らませていくプロセスはなかなか刺激的です。
 特に印象に残っているのは、イランの弦楽器奏者(奏者の名前も楽器の名前も失念 T^T )がその固有のメロディをメンバーに披露し、手探りでアンサンブルを始めようとしている様子でした。身を乗り出して見入ってしまいました。バイオリンの奏者達はその独特のスケールを模倣しようとして、西洋音楽と異なるピッチに戸惑っていました。「このメロディはそんなに簡単には弾けないよ。」と言って、そこで別の話題に切り替わってしまいましたが、結局この曲はどうなったんでしょうか?
 ガムランには各楽器セット毎に固有のチューニングがあります。「スレンドロ」も「ペロッグ」も楽器によって異なっていますし、それらのどれ一つとして西洋音楽的なチューニングのものはないのです。つまり、ガムランと西洋楽器とで合奏する場合にも同じ問題があるのです。ヨーヨー・マシルクロードアンサンブルがこの問題をどうやって回避したのか、それとも猛練習を積むことで弾けるようになったのか?まぁ、元々優れた演奏家達が集まったわけですから、できちゃったのかなぁ〜。